
名古屋発、季節を感じる小旅行。
どこに行こうかな?お得に行ける方法はないかな⋯そんなふうに思っていませんか?
今回は、友人と久しぶりに会う約束をきっかけに、「名古屋おでかけきっぷ」を使って日帰り旅へ。
ただ会うだけじゃなく季節を感じられる場所に行きたいねと計画した小さな旅です。
向かったのは、2025年4月26日にオープンした「岐阜城楽市」と、あじさい寺として有名な「本光寺」。それぞれに違う魅力を持つ2つの場所を、ゆったり1日で巡ってきました。
この記事では、「名古屋おでかけきっぷ」を使った、小さな電車旅をご紹介します。
ひとりでふらっと、あるいは誰かと一緒に、出かける小さな旅のきっかけになればうれしいです。
「名古屋おでかけきっぷ」ってどんなきっぷ?

名古屋から少し足を伸ばして季節を感じてみたい、そんな時に便利なのが「名古屋おでかけきっぷ」です。
ここでは、「名古屋おでかけきっぷ」についてくわしくご紹介します。
フリー区間は?
「名古屋おでかけきっぷ」は、指定されたフリー区間内の快速・普通列車(自由席)が乗り降り自由になる、お得なきっぷです。
料金は大人1,500円(小児750円)。通年で利用できるため、平日休みの方や、ちょっとしたおでかけにもぴったりです。
名古屋おでかけきっぷは、以下のエリアがフリー区間に含まれます。
・愛知県:三河三谷・武豊まで
・岐阜県:関ケ原まで
・三重県:亀山まで
つまり、名古屋から通常990円前後かかる距離までがフリー区間に含まれており、うまく使えばかなりお得に日帰り旅ができます。
ちょっと迷いやすい?予約方法の注意点
おトクなきっぷではありますが、予約方法が少し分かりづらいのが難点です。
「名古屋おでかけきっぷ」は、JR東海の「EXサービス」経由で予約する必要があります。
ログイン後、「EX旅先予約」→東海地方を選んで→名古屋おでかけきっぷをタップ→「e5489」から申し込みます。
実は私も、最初はなかなか見つからず、「どこから申し込むの?」と戸惑いました。
(※この予約方法については、別記事でくわしくまとめる予定です)
とはいえ、新しいことを覚えるのも旅の楽しみのひとつ。事前に準備しておけば、当日はスムーズにおでかけを楽しむことができます。
名古屋おでかけきっぷは、どんな人におすすめ?
「名古屋おでかけきっぷ」は以下のような方におすすめです。
✅️ ひとりでのんびり、ローカル線の旅を楽しみたい方
✅️ 久しぶりに友人と会って、おでかけをしたい方
✅️ おでかけはしたいけれど、遠出はちょっと疲れる…という方
そんな方にこそ、「名古屋おでかけきっぷ」はぴったり。
移動も楽しみながら無理なく小さな旅ができる、そんな魅力のある、お得なきっぷです。
今回は、岐阜城楽市と本光寺をめぐる日帰りルート
「名古屋おでかけきっぷ」を使えば、1日で思ったより遠くまで足をのばせます。
今回は、雰囲気の異なるふたつの場所をめぐる、ちょっと欲張りな日帰り旅をしてみました。
友人と再会、小さな電車旅のはじまり
この日は、友人との再会もかねて日帰りのおでかけを計画しました。
「せっかくなら、名古屋おでかけきっぷを活用して、いろんな場所に寄れたら楽しそうだよね」と、岐阜城楽市と三ヶ根のあじさいを組み合わせた、ちょっと欲張りなルートを訪れてみました。
気軽だけど特別な、電車に揺られて話す時間が旅をより豊かにしてくれました。
岐阜公園内の「岐阜城楽市」へ

名古屋駅から岐阜駅までは、おおよそ20分くらいで到着。あっという間の時間でした。

歩いていると誰かに見つめられている感じがして⋯それはキラッとまぶしいほど光っていた織田信長公。
岐阜駅からバスで約12分。緑豊かな岐阜公園に到着。

2025年4月26日、岐阜公園内にオープンした「岐阜城楽市」は、岐阜の「いいもの」が集まった施設です。

お土産はもちろんのこと、地元食材を使った飲食だけでなく、時期によってはちょっとした体験コーナーも登場するそうです。
ふらっと立ち寄るだけでも、岐阜の魅力にふれられる心地よい場所でした。
はちみつ専門店「秋田屋」のソフトクリームにときめく

最初に向かったのは、はちみつ専門店の秋田屋さん。
人気のソフトクリームを目当てに訪れる人も多いようで、到着したときにはすでに列ができていました。
並んでいると、スタッフの方から「よければ試食どうぞ」と声をかけてくださり、何種類かのはちみつを少しずつ味見させていただくことに。
口に含んだ瞬間、それぞれの香りや甘さの違いが広がって、「しあわせな味がするね」と、友人と顔を見合わせました。
「はちみつって、こんなに種類があるんだね」「これも好きだけど、こっちも美味しい〜!」
と、話しながら選ぶ時間も楽しくて。

ソフトクリームには、アカシア・檸檬・ひまわりの3種類のはちみつをトッピングできるとのこと。
迷った末に、私はアカシアを選びました。
ひと口食べて「おいしい〜!」冷たいソフトクリームに、とろりと濃厚なはちみつがとけ合って、幸せな気分に包まれました。
店内には瓶詰めのはちみつや、オリジナル商品もたくさん並んでいて、見ているだけで楽しい空間。
通販でも買えるそうなので、今度ゆっくりのぞいてみようと思います。
四季彩うどん「華きんとん」にて。やさしい味にほっとする

お昼ごはんは、「四季彩うどん 華きんとん」さんへ。
公園を散策しながら待つこと約30〜40分。人気店だけあって、時間をかけてでも食べたい味がそこにありました。
運ばれてきたのは、季節の素材があしらわれた彩りゆたかなうどん。
もちもちの麺に、やさしく香る出汁がじんわり染みて、どこか懐かしくてほっとする味わいです。

個人的には、岐阜の郷土料理「めしどろぼう」がついていたのがうれしかったポイント。
ごはんが進む味で、ついつい箸が止まりませんでした。
また、提灯が飾られた空間でいただける「提灯モーニング」も人気のよう。
ドリンクに+380円でつけられる和風モーニングは、朝8時から10時までとのこと。
今度は朝に訪れて、岐阜ならではのモーニングを楽しんでみたいな、と密かに計画中です。
瑞雲山・本光寺のあじさいに癒されるひととき

次に立ち寄ったのは、あじさい寺で有名な三ヶ根駅近くの瑞雲山・本光寺。
雨上がりの空気の中で、あじさいの彩りに癒やされ、まるで時間がゆっくりと流れているようでした。
境内いっぱいのあじさいが見頃を迎えて

6月中旬、JR三ヶ根駅から徒歩10分ほどの場所にある本光寺を訪れました。

境内に足を踏み入れると、あじさいが一面に咲き誇り、やさしい色彩に包まれます。
道の両側に沿って広がるあじさいのグラデーションに、思わず目を奪われました。
カメラを構える方や、静かに花を眺めながら歩く方の姿もあり、ゆったりとした時間が流れています。

新緑の緑があじさいの色を引き立て、よりいっそう鮮やかに彩ってくれているようでした。
その場に立っているだけで、心が少しず落ち着いていくような──そんな癒しの空間です。
あじさいの見頃は、その年の天候によって前後します。
お出かけ前には、公式サイトやSNSで最新の開花情報を確認しておくと安心です。
アクセス・見頃・拝観のポイント
瑞雲山・本光寺
【アクセス】JR「三ヶ根駅」から徒歩10分ほど
【本堂拝観時間】9:00〜16:00
【見頃】例年6月中旬〜7月上旬
【拝観料】無料(境内のみ)、300円(本堂拝観)
*椿(2月中旬〜3月下旬)や紅葉(12月上旬)などもおすすめ。季節限定の花を楽しみに、ふらっと訪れたい静かなお寺です。
名古屋おでかけきっぷ」で日帰り旅をもっと気軽に
お出かけのきっかけは、思いがけないところにあるかもしれません。
「名古屋おでかけきっぷ」もそのひとつ。上手に使えば、日帰り旅がぐんと楽しくお得になります。
きっぷを上手に使おう
「名古屋おでかけきっぷ」は、名古屋から関ヶ原までを往復するだけでも、十分もとがとれるお得なきっぷ。
行ってみたかった駅や、いつも通り過ぎていた駅にふらっと立ち寄ってみる、そんな楽しみ方が気軽にできるのも、「名古屋おでかけきっぷ」の魅力のひとつです。
車窓を眺めながらぼんやり過ごす時間も、日常にはない「ごほうび」のような時間。電車に揺られて気軽に旅を楽しむ電車旅を気軽に叶えてくれるきっぷです。
「名古屋おでかけきっぷ」を使って、時間に縛られないゆったり旅を計画してみるのも楽しいものです。
こんな日帰り旅もおすすめ!次に行きたい場所
愛知県は、発酵食に゙興味がある人には、とても魅力的な地域です。
たとえば、ミツカン酢で有名なミツカンミュージアムや味噌蔵や酒蔵がたくさんあります。
実は私、最近、発酵食にも興味があるので、ぜひ行ってみたいと思っています。
次回、名古屋おでかけきっぷを使って行きたい場所を、いくつか考えてみました。
・半田駅、ミツカンミュージアム(発酵・酢)
・岡崎駅 カクキューとまるや(発酵・味噌)
・亀山駅 カメヤマローソク
・武豊駅、海沿いのカフェランチ
など
「次はどこに行こうかな?」と考えるだけで、楽しい気持ちになりますね。
これからも日常を少し離れて、名古屋おでかけきっぷ片手に、季節ごとの小さな旅を重ねていきたいと思っています。
【まとめ】のんびり電車旅は、心もゆるむごほうび時間

名古屋おでかけきっぷは、ちょっとした予定があるときも、少し特別な1日にも寄り添ってくれる便利なきっぷ。
日常からふっと抜け出したい時に、気軽に旅へ連れ出してくれる心強い味方です。
なんでもない1日だったはずが、気がつけば心がほっこりしている。
電車に揺られながら過ごすゆるやかな日帰り旅を、これからも重ねていきたいと思っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。